妊娠中に貧血が起こるしくみ
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妊婦さんなら誰でも、何かと体調に気を使うはずです。
しかし、妊娠中は胎児の影響で食べ物の好みが変わったりして、自分が思うほどバランスの良い食事が摂れていない場合が多いのです。
それが原因で貧血になる妊婦さんも少なくありません。
妊娠中の定期健診で血液検査をし、赤血球の数を調べたり血液全体に含まれる赤血球の量を調べて貧血の診断をします。
妊娠中は、胎児や子宮がどんどん大きくなり、母体の体を流れる血液も急激に増えます。
それに伴い赤血球も増え、赤血球の中には酸素と結びつく働きを持っているヘモグロビンという鉄で出来た部分があり、貧血は血液中のヘモグロビンの値が低いかどうかで判断します。
通常妊娠するとヘモグロビンの数も増加しますが、血液の量も急激に増える為、ヘモグロビンの濃度が低下してしまうのです。
妊娠中はヘモグロビンが11g/dl以下になると貧血の診断になり、妊婦さんの5人に1人という高い割合で貧血となります。
貧血のほとんどは、鉄欠乏症貧血といい、鉄分の不足によるものです。
妊娠中の貧血対策
鉄分は意識して摂らないとなかなか普通の食事で十分な量を得るのは難しいミネラルです。
妊娠前から貧血気味の人は特に気をつけなければいけません。
ただ貧血のほとんどは無症状で、ひどくなった場合に顔色が悪くなったり疲れやすくなる位なので、なかなか自分では気が付かないケースが多いです。
妊娠中の貧血は、よほどひどくならない限り、胎児への影響は心配いりませんが、母体の方は出産時の出血量が多くなる、産後の回復が遅くなる、母乳の出が悪いなどがあるので、早目に治療をする事が望ましいでしょう。
定期健診で貧血と診断されたら、通常すぐに鉄剤を処方されます。
この鉄剤は、人によって便秘になったり、気持ちが悪くなったりする場合があるので、なるべく早く治療を始め、早く貧血を治す為に、薬だけに頼らず食事でも積極的に鉄分補給を心がけましょう。
体内での吸収が良いのは、レバーなどの動物性食品に含まれるヘム鉄です。
非ヘム鉄はほうれん草や小松菜などに多く含まれており、ヘム鉄より吸収率は悪いですが、同じものばかりを食べず、色々な食品からまんべんなく摂取するようにしましょう。
他には、貝類や卵、乳製品などにも鉄分が多く含まれています。
好き嫌いや偏った食事に気を付けて、妊娠中の貧血を治療していきましょう。